何を買うにも必ず目的・好みがあるもの。
例えば、皆さんが洋服を買う時はどのように買いますか?
サイズや値段、柄、素材、自分に似合うかなどを全く気にせず購入する人はいないですよね。マンション購入、住まい探しも実は同じことです。一生に一度あるかないかの経験、どう選べばよいか迷うのは当然です。しかし、慌てなくても大丈夫です。モデルルーム見学へ行く前に「自分は何のために購入するのか」「どんな暮らしを望んでいるのか」などの、自分のライフスタイル・今後の人生設計を整理することからまずは始めましょう!各種の専門知識が必要となる不動産。いきなりあれやこれやと言われても、頭には入りませんよね。
どのような手順かを確認しましょう。
快適な住まいGETへの道のり
今回は簡単な流れを記載しています。
まずは、自分の望むライフスタイルは何かを整理しよう!
今の住まい・暮らしで不満な点をあえて挙げてみましょう。
そうすれば、自分が望む生活が見えくるはずです。
効率的に探すには、一度整理しておきましょう。
自分の予算を把握しよう!
現在の貯蓄額
○毎月の家賃や生活費はいくらかかっている?
○また、今後いくら生活費はかかる?
○ローンを組んだ場合、自分がいくらなら返せるか。
※「いくらまで借りれるか」ではなく「返せるか」がポイント。
事前に把握しておきましょう
購入価格・予算の目安がわかります。
情報収集!気になるマンションをチェック!
○インターネット、住宅情報誌
○新聞折込チラシ
○いち早く情報を知りたいのなら、不動産会社の友の会
(通常は無料)に入会する方法もあります。
さあ、いよいよ現地&モデルルーム見学
実際に現地界隈を歩いて、必要な商業施設や環境を確認しましょう。
モデルルームでは、マンションの概要や仕様設備などの説明を販売スタッフから受けます。
具体的な資金相談なども相談できます。
申込重要事項説明ご契約(土地付区分建物売買契約書)
色々難しい法律用語が登場します。事前に書類関係には目を通し、質問があれば躊躇せず販売担当に確認しましょう。
お申込証拠金10万円、契約金分譲価格の10%相当が必要になります。
建物内覧会
入居前の大事な確認です。実際に出来上がったお部屋に不具合な箇所がないか確認します。不具合がある場合は、手直しをしてもらい、再度確認します。ひとりで行くよりは、家族や友人にも同伴してもらいましょう。
入居説明会登記手続き・金銭消費貸借契約
入居後の管理内容の話を聞いたり、管理組合の発足を行います。(管理の内容はモデルルーム見学時に説明を受ける事がほとんどです。)
金融機関と借入れ金の契約を交わしたり、名義を登記する申請書の作成を行います。
残金・諸費用のお支払い
頭金の残金や諸費用(登記費用・印紙代・借入金の手数料等)を支払います。
鍵のお引渡し引越し
鍵の受け取り。晴れてマンションオーナーに。
大型物件だと、希望の入居日に引越しが出来ないケースも。引越しスケジュールは余裕をみましょう。
入居後
登記が完了すると権利書が送付されます。
概算で支払った諸費用の精算金も返金されます。
入居後に不具合がないかどうか、定期的に確認があります。
(売主により期間はまちまち)
その後の不具合は、売主のアフターサービス基準による対応となります。
次回は「チラシに隠されたミステリーの解読方法」をご紹介します!
STEP2 情報編 チラシに隠されたミステリーの解読方法
みなさんは、マンションの情報をどのように入手されますか?
☆インターネットから
☆住宅情報誌から
☆新聞の折込チラシ
という方がほとんどだと思います。各媒体により情報量は様々です。
しかし、この限られた量の中にたっぷりと隠された情報が詰まっています!
今回は、折込チラシを中心に「隠された情報の解読方法」をお教えします。この解読方法をマスターすれば、よりスムーズに自分に合った物件を探すことができるでしょう。
STEP2 情報編
チラシに隠されたミステリーの解読方法
週末に大量に入ってくるマンションのチラシ。
「眺望抜群!駅まで徒歩8分、通勤便利」そんなキャッチコピーに惹かれモデルルームへ行こうかな?と思う方も多いはず。
でも、ちょっと待って。モデルルームへ行く前に、このチラシだけで解かることがいっぱいあります。
ネーミング
ネーミングに隠されたミステリー
「ABC一本木ヒルズ」このネーミングの謎は・・・。
実はこれだけで売主がわかります!各社ブランド名を持っており、ネーミング(マンション名)でどの会社が分譲しているかが解かるのです。パークハウス、プラウド、ライオンズ、ブリリア、オーベル・・・、皆さん聞いたことありませんか?
例えばナイス㈱であれば、
ナイス アーバン ○○(地名) となります。ナイス アーバンがブランド名です。また、このアーバンも物件の特色や立地、ターゲット層などにより、「ステージ」「パークステイツ」などとシリーズ化しています。
一般的なネーミングの付け方=【各社のブランド名】+【地名】
この他にも、高層マンションには「タワー」、丘の上なら「ヒルズ」、川の近くなら「リバーサイド」と、物件の特徴を示したネーミングが付きます。
ただし、JV(ジョイントベンチャー)のような共同事業の場合は、各社のブランド名を連ねることはできませんので、独自のネーミングが付きます。
次に「地名」ですが、その土地のイメージ、認知度などが低い場合は、地名を入れない時もあります。また、逆に土地のイメージや人気が高い場合は、無理をしてでも入れるケースもあります。
【ちょっとしたミステリー1(物件名の誘惑)】
ネーミングに付いている地名と住居表示が違う!?
これは、区の境や市の境近くにある物件の場合、たまに見受けられます。イメージの良い最寄り駅をネーミングに使う場合です。しかし、住居表示事態は、隣の区や市だったりすることもあります。(最寄駅をネーミングに使う事は違法ではありません。)
【ちょっとしたミステリー2(渡るべきか渡らざるべきか、運命の分かれ道)】(物件名の誘惑)】
道路を一本隔てただけで、マンションの価格が違う!?
区の境や市の境が道路の場合、駅からの距離や仕様設備などのグレードもほぼ同じなのに、道路を挟んで両サイドにあるマンションの価格が違う場合があります。これは、一方の地域のほうが、高級住宅街などでイメージが良く、土地の価格が高いケースにおこります。
「ちょっと価格が高くても土地ブランドを取る」「同じ利便性でお手ごろ価格ならお得」と、どちらを選ぶかは、その方の判断になります。
キャッチコピー
キャッチコピーに隠されたミステリー
チラシで目立つキャッチコピー、これは一言で物件の特徴を現しています。
「丘の上の開放感」「夜景を装う」「摩天楼の森・・・」「海を抱く最前席」など、色々なキャッチコピーを目にします。どれも、魅力的な言葉ばかり・・・。
しかし、ちょっとよく考えみてください。例えば、
「丘の上」・・・
きっと開放感があり、日当たりもよく、眺めもよさそうですね。でも、丘の上ということは、坂を登る・・・もしかしたら、駅から急な坂道を登らなくてはならないかも。坂を登る時は、快適な日ばかりではありません。雨の日、暑い日、雪の日・・・。
「夜景・摩天楼」
タワーマンションなどの高層階では、TVドラマにでてくるような夜景をバックにワイングラスを傾け・・・なんて、想像してしまいます。でも、タワーマンションは高層階だけではありません。中層階、低層階もあります。特にシングル向きのコンパクトタイプは、下層階や向きが悪かったりするケースがあります。誰もが、夜景をバックにワインが飲める、という訳ではありません。
しかし、規模が大きいタワーマンションの場合は、充実した共用施設、まさにホテルライクな暮らしができるかもしれません。通常シングル向きのコンパクトタイプのマンションは、規模が小さいものが多く、エントランスにゆとりがなかったり、管理費を抑えるために共用施設があまり充実していないケースも少なくありません。
「○○港を望む、海までゼロ分」
海辺の生活は憧れますよね。休日は砂浜をお散歩し、夏はマリンスポーツを楽しんだり・・・。まさにリゾートの生活です。でも、海が近いということは、塩害や高波などの心配があります。また、人気の海辺であれば、夏場は道路が渋滞し住人にとっては不便かもしれません。
海の近くに建築するマンションの場合は、マリンペイントを使用し、外部には錆びに弱いスチールなどを使わないよう塩害対策を施します。しかし、皆さんがお持ちの車や自転車は、やはり傷みが激しいかもしれません。
ここでのポイントは、決してあら捜しをするのではなく、ものにはメリットもデメリットもあることを知ってください。
メリットばかりを期待してしまうと、あとで後悔するかもしれません。デメリットを最初から知っていれば対応も出来ますし、結果的にはメリットの部分がもっとすばらしく見えてくるに違いないでしょう。
パース
パース(完成予想図)に隠されたミステリー
パースには、まさしくその物件のコンセプト、伝えたい事がストレートに現れています。
パースでは、その物件のポイント、特徴、メリットを目で見ることができます。チラシを見る側としては、物件のイメージを描きやすいのがパースです。
「建物全体」「中庭」「夜景」「エントランスの車寄せ」と様々なパースが描かれています。
しかし、よーく見ると周辺状況(隣接の建物)、電線、近隣の看板などが描かれていないケースがほとんどです。実際に建物が完成してから「あれ?」とならないよう、パースだけ判断するのではなく、現地もしっかり確認しておきましょう。また、パースに描かれている植栽は、建物完成後5~6年をイメージして描くことが多いようです。
地図
地図は、最寄駅から現地までの道のりを中心に載せています。
通常、駅からの道のりだけを見てしまいがちですが、もう少し全体を見てみましょう。
高速道路などがあれば、もしかしたら騒音があるもしれません。また、近くに学校があれば、チャイムの音や運動会の時は音楽、子供たちの歓声が気になるかもしれません。
野球場やグランドがある場合は、ナイター時の照明などが気になる場合もありますので、夜間に現地を確認してみましょう。
【ちょっとしたミステリー 地図には出せないアップダウン】
そして地図は平面ですから、もしかしたら現地までの道のりにアップダウンなどがあるかもしれません。また、徒歩○○分と記載されていても、途中に「開かずの踏み切り」があった場合は、踏み切りの待ち時間は考慮されていません。(※1分間80mの計算です)
地図では、実際に生活をしたら・・・をイメージし、細かくまわりも見てみましょう。
ここで余談ですが・・・。
【ちょっとしたミステリー なんでこんなに錆びちゃうの??】
キャッチコピーに隠されたミステリーでも出てきた「サビ」のお話ですが線路際も気をつけたほうがよいのです。電車が走る時にレールがこすれ、細かい鉄クズが飛来し「もらいサビ」となるケースもあります。
些細な情報も見逃さずに!
些細な情報も見逃さずに!
チラシの隅に小さく記載されている【物件概要】
実はここがマンションのプロフィールです。
不動産のプロは、真っ先にここからチェックします。
【ちょっとしたミステリー チラシに小さく書いてあること、それこそが重要】
ここには、●所在地●交通●地目・地区●建ぺい率●容積率●総戸数●販売戸数●構造・規模●敷地面積●建築面積●建築確認番号●間取り●住居専有面積●バルコニー面積●分譲後の権利形態●建物完成予定●建物入居予定●管理費●修繕積立金●修繕積立基金(一括)●駐車場●自転車置場●分譲後の権利形態●●設計・管理●施工・管理会社●土地建物売主●事業主●管理形態●管理会社●価格●手付金の保全●広告有効期限■提携ローンのご案内●申込金融機関●申込資格●返済方法など。
と細かい字で知りたい情報全てが記載されています。ここはくまなくチェックしましょう。
ここには、事業主、売主、建設会社、管理会社など重要な事が記載されています。また、住居専有面積、間取り、価格の欄には、最小値~最大値が記載されていますので、自分の希望の広さ・間取りがあるかどうかがひと目でわかります。
価格欄で、各部屋の販売価格が決定していない時は、「未定」もしくは「中心価格帯○○○○万円台」などと記載されます。希望の広さの価格を知りたい場合は、直接問い合わせ先に電話し聞いてみましょう。
売主の会社が安心かどうかは、なかなか判断できません。ひとつの目安として、株価などで業績が安定しているか、また、いままでの実績を調べたりするのもよいでしょう。特に管理会社などは、実際にそのマンションに住まわれている方にお話を聞いてみるのが一番かもしれません。
そして、入居後に近くに嫌悪施設(キャバレー、パチンコ、工場など)が建たないためにも、「用途地域」を確認しましょう。
用途地域とは、その地域ごとに建てられる建物、建てられない建物が、細かく建築基準法により決められています。
【ちょっとしたミステリー 番号から過去がわかる?】
更に一歩すすんで【売主の免許証番号】を見る!
不動産業(宅地建物取引業)を営むには、免許が必要となります。チラシでは、売主名の上に小さく、
国土交通大臣(11)第×○△×号
と、記載されています。実はこれだけで、その会社が何年不動産業を営んでいるかがわかり、ひとつの目安となります。
まず、免許には2種類あり、
「国土交通大臣免許」・・・2つ以上の都道府県に事務所を設置する場合
「都道府県知事免許」・・・同一の都道府県でのみ事務所を設置する場合
そして、重要なのがカッコ内の数字です。これは免許を剥奪されることなく事業を営んできた証でもあり、5年毎の更新をするたびに数字が増えます。(平成8年4月以前は3年毎の更新)現在(11)だとすると、30年以上は不動産業を続けている会社となります。
いかがでしたか?一枚のチラシでこんなにもたくさんの情報が隠されています。
何事にも、「表」と「裏」があります。その両方を正しく知ってこそ、自分に合った快適な住まいが見つかるのです!現地やモデルルームへ行く前に、どうぞ、じっくりチラシを見てみてください。そうすれば、大量に入ってくるマンション情報も、迷わず楽に選別ができ、効率よくモデルルーム見学ができることでしょう。
次回は「現地確認のポイント」を中心にご紹介します!
前回の「情報編」で、週末に大量に入ってくるチラシから あらゆる情報が見えてきたのではないでしょうか。
ここまでで、自分が求めている物件かどうかを判断し、捜し求めている物件に近いかもと思ったら、
さて、次のステップです。
STEP3 現地確認編 真実は自分の目で確かめよう! まずは、現場検証から。
マンション購入は、人生の中でとても大きな買い物です。
洋服や靴・コスメなら色々試し、一番気に入ったものが買えるのに、マンションはそうはいきません。モデルルームはあるけれど、あくまでも「代表的な間取り」のひとつでしかありません。
そこで重要な情報源となるのが「パンフレット図面集」です。
ですから、なんとなく眺めているだけではダメですよ!
STEP4 間取り図の見方編
「パンフレット図面集」から得た情報をもとに、自分の目的の住戸をしっかりとイメージしましょう。
このイメージと完成した現実のものとのギャップが小さければ小さいほど、入居後の満足感は大きくなるでしょう。
「パンフレット図面集」には一般的に、
・敷地配置図
・各階平面図
・立面図
・間取図
・仕上表
・建物概要
が掲載されています。
初めて見る人には、何が書いてあるのか
わかりづらいかも知れません。
そこで今回はその中から
「間取図」を読むための基礎知識編をお届けいたします。
その他のマークは、凡例を見ながらチェックしましょう!
特にコンセントや電話・TVのアウトレットの位置は、家具のレイアウトを考えるうえで影響がでます。しっかり確認しましょう。
さあ、これで「間取図」もばっちり読めるはずです。
4回シリーズでお届けした「マンション選びのポイント」はいかがでしたか。
まだまだマンションを購入するうえでは、重要なポイントがたくさんあります。VINICE CLUBでは会員サービスとして個別のご相談も承っております。マンション購入に関してのご質問・ご相談などがございましたら、フォームよりお問い合わせください。
その他のマークは、凡例を見ながらチェックしましょう!
特にコンセントや電話・TVのアウトレットの位置は、家具のレイアウトを考えるうえで影響がでます。しっかり確認しましょう。
さあ、これで「間取図」もばっちり読めるはずです。
4回シリーズでお届けした
「マンション選びのポイント」はいかがでしたか。
まだまだマンションを購入するうえでは、重要なポイントがたくさんあります。VINICE CLUBでは会員サービスとして個別のご相談も承っております。マンション購入に関してのご質問・ご相談などがございましたら、会員専用ご相談フォームよりお問い合わせください。
マンション選びのポイント
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