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もんじのベルギー駐在記Vol.2 ベルギーでの妊娠~出産事情

もんじのベルギー駐在記Vol.2 ベルギーでの妊娠~出産事情

Vol.2 ベルギーでの妊娠 ~ 出産事情

2015年2月にベルギーで第一子を出産しました。私は日本で出産したことはないのでなんとも比較のしようがないのですが、この体験をお伝えすることで、海外での出産の可能性がある方や、日本でこれから出産する方にとっても「そこまで手抜きしてもOKなのかー」、という励みになればと思います。
妊娠が発覚したときは、帰国して産んだほうが楽では?という助言もたくさん頂きました。サポート体制にもよりますが、私は現地出産で本当に良かったと思っています。

☆妊娠発覚!!
ベルギーでは、ホームドクターからの紹介を受けて大きい病院で出産するパターンが多いようです。幸い近所に日本語を話せる開業医がいたので、そこでお願いすることにしました。
紹介してくれた総合病院には最新機器が備わっており、超音波検査、精密検査、分娩はこちらで、それ以外の定期健診はホームドクターがやってくれます。
ホームドクターは分娩の立会いや、産後のケア、子供の健診や予防接種もそのまま引き受けてくれるので、とても安心です。

そして日本との違いは検診回数の少なさ!月1あるかないかという頻度で、超音波検査も2回だけです。その代わり非常に丁寧です。指の本数までチェックしてくれます。
また、体重制限はありません!日本だとプラス7~10キロまでと言われているようですが、そんなの無理ですよね・・・。ちなみに私は15キロまでいきました。元に戻るのに半年近くかかりましたが。
糖尿病のチェックは毎週自分で行い、それさえひっかからなければOKということのようです。
ベルギーの妊婦さん、気楽でいいですね。

☆母親学級
母親学級は大きい病院で数回あるようですが、英語のコースがなかったので残ながら断念しました。
ベルギーにはキネジストと呼ばれる整体師のような職業があり、彼らは妊婦への講習も行います。これが日本での母親学級の役割も果たしているようです。
キネには妊娠8ヶ月頃から、10回程度通い、分娩のメカニズムと呼吸法などを勉強します。
赤ちゃんがどのようにして出てくるのか、内臓の位置関係、分娩のときどこに力を入れたらいいのか、陣痛のときのマッサージの方法など、かなり仔細に教えてくれます。
ホームドクターが紹介してくれたキネはかなりベテランでよかったのですが、いきむ練習の時、鏡を持たされて出口を見ながら練習させられたのはかなり恥ずかしかったです。

☆分娩
ベルギーでは無痛分娩が主流です!素晴らしい。
でも計画無痛分娩ではなく、自然に陣痛がおきるのを待ち、子宮口がある程度開いたら麻酔を開始します。約9割の人が麻酔を選択するそうです。
それでも思ったより進みが速くて麻酔が間に合わなかったり、麻酔までの陣痛もかなりつらいと先輩方から聞いていたので、恐れおののいていました。
ところが私の場合は予定日を過ぎてもなかなか兆候がありませんでした。予定日を超過すると、毎朝大きい病院で1時間近い検査があります。さらに、ベルギーでは予定日超過は10日までと決まっており、これを越える前に強制執行します。
ちなみに私は8日目に強制執行でした。
夜9時に病院入り、簡易的な陣痛促進剤から試していきます。翌朝、効果がなかったのでいよいよ本格的な陣痛促進剤開始、と同時に麻酔投与でした。ありがたい!
陣痛促進剤を入れてから12時間以内にお産できないと、帝王切開になるそうです。私はぎりぎり11時間超でやっとお産となりました。
促進剤投与中は、子供と私の心音、陣痛を計測し、促進剤と麻酔同時投与で管だらけでした。促進剤は危険も伴うので、そこまでやってくれると安心ですね。
ちなみに麻酔の効きはばっちりで、計測された波形でのみ陣痛を認識できました。
分娩はあんなにキネで練習した甲斐もなく、かなりいきむのが下手で、最後は看護士さんがお腹に乗っていました。スミマセン。
その間夫はというと、家族を大事にするベルギーでは立会い出産は当たり前で、夫も前夜から一緒にいてくれました。日本だと奥さんの頭側に立つのが普通だと思うのですが、ベルギーだと子供側に立ちます。無痛分娩だと妊婦は感覚がなく、分娩の状況が分からないため鏡を使うのですが、その鏡を持つのが夫の役割だとか。(夫はそれはさすがに無理と逃げていましたが。)

なんとか無事生まれてくれたわが子、カンガルーケアもばっちりで、すぐ一緒に病室に移りました。取り違いも起こらないので安心ですね。
入院は3日程度ですぐ家に帰れます。母子同室だし、ご飯はそんなにおいしくないのですぐ退院できるのはありがたかったです。

産後は実母と姑に交代で来てもらい、かなり優雅な産後となりました。
子供を見れば微笑みかけてくれるベルギー人、とても子育てしやすい環境です。

☆番外編
大きい病院の支払いシステムがとても効率的で良かったです。到着したら、まず受付でデポジットを支払います。価格はその日の診療内容によって異なります。そして診療が終わったらそのまま帰ってよし。デポジットより超過した場合は後日請求書がきますので、その分振込みで支払えばOKという仕組み。長く待たされるのは病人にはつらいので、とてもいいですね。あまり待つことに抵抗がないベルギー人ですが、さすがに病院は例外なのでしょうか。日本でも導入するといいですね。

もんじのベルギー駐在記Vol.2 ベルギーでの妊娠~出産事情
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