2012年に初めて訪問し、ネットセミナーに掲載しました『東京おもちゃ美術館』を2015年6月下旬、3年ぶりに訪問してきました。
最初の訪問以降、東京おもちゃ美術館にご協力いただき、ヴィニーチェクラブの母体であるナイス(株)が主催する「住まいの耐震博」において、2014年のポートメッセ名古屋、2015年には東京ビッグサイトの会場内で移動型おもちゃ美術館・「木育キャラバン」を開催していただきました。
住まいの耐震博覧会には、お子様連れのファミリーも多数ご来場されますので、お子様が飽きることなく楽しめ、たいへんご好評をいただきました。
さて、「東京おもちゃ美術館」を訪問してから3年が経ち、展示物やコーナーがリニューアルされている部分がありました。
「グッド・トイてんじしつ」には、2015年のグッドトイが数多く展示されていました。
グッドトイ選考基準は、健全なおもちゃ、ロングセラーおもちゃ、遊び・コミュニケーション尊重おもちゃ、の3点となり、さらに6つのポイントである心地よい音・動きのバリエーション、感触のよさ、適度な大きさと重さ、美しい色と形、丈夫で壊れにくいもの、といったことを加味し、選考委員であるおもちゃコンサルタントを中心に選定しています。
木のおもちゃでなければグッドトイに選定されないわけではありませんが、毎年木のおもちゃが多く選定されていると、副館長の馬場様のお話です。
また、「企画展示室」では、今回はマトリョーシカとロシアの玩具が展示されていました。
中央の床には、置き畳ならぬ、置きフローリングが敷かれ、くつを脱いで座って遊べるスペースとなっていました。
以前ネットセミナーでもご紹介した、子供に一番人気の「おもちゃのもり」では、1箇所だった木のボールプールがさらに1箇所増えていました。そして黒板には、マグネットを組み合わせて遊べるスペースがつくられていました。
元々は小学校だった「東京おもちゃ美術館」ですが、音楽室として使われていた部屋が「おもちゃのもり」となり、楽譜用の黒板で子供はマグネットを好きに組み合わせて遊ぶ・・・。古いモノがちゃんと受け継がれ活用されているのはいいですよね。
そして昨年2014年に『ごっこファーム』がオープンしていました。ごっこファームとは、きのこや人参、りんごなど野菜や果物を収穫体験できるコーナーです。
まず、抜いたり摘んだりして野菜や果物を収穫、それを今度はキッチンで洗い、さらに、隣りのコーナーのごっこショップでは収穫したモノを販売、そして買った野菜や果物でおままごとができるというコーナーです。
農家の人が野菜を育て、収穫し、お店で販売し、家で調理して食べることができる、このような一連の流れを子供が体験し理解することができます。オープン当初より子供に大人気のコーナーとのことです。
そして、ふたたび赤ちゃんの木育ひろばを訪問しました。前回訪問したときには気付きませんでしたが、天井をよく見ると照明がまぶしくないよう、布のカバーが設置されていました。赤ちゃんは寝そべり天井を見上げることがほとんどなので、こういった部分にも細やかな気配りがされています。
日々進化し、おもちゃをきっかけとして子供とのコミュニケーションを大切にしている東京おもちゃ美術館ですが、これからも新しい試みをしてくれそうで楽しみです。