講師: 澤 弥生先生
【プロフィール】 1983年 金沢大学卒 卒業後 神経内科を専攻 1994年 横浜市への転居を機に健康診断に携わり 現在に至る
健康診断と人間ドックってどこが違うの?!
VINICE
今回は実際に医療現場でご活躍されていらっしゃる澤先生に色々とお話を伺えるので、とても楽しみにして参りました。
どうぞ、宜しくお願いいたします。
澤先生
こちらこそ、宜しくお願いいたします。
VINICE
澤先生は、普段こちらの「ふれあい横浜ホスピタル」で主に健診をご担当されていらっしゃるそうですが、健診と一言で言っても色々な種類があるのですか?
澤先生
そうですね、まず、企業や自治体が、職員や住民の健康を守る目的で行う健康診断がありますが、この健診では検査項目が限られているので、残念ながら発見できる病気も限られます。
それに対し、人間ドックと呼ばれる総合健診では、検査項目が多くより詳しく検査をすることにより、幅広い病気の発見や、さらに危険因子見つけ予防につなげることができます。
一般的な健康診断と人間ドック(総合健診)の検査項目を比較しても・・・
ご覧のような違いがあります。 人間ドックでは、年齢・生活習慣や家族歴などから考えて、オプションでさらに詳しい検査を受けられることも大きな違いです。 オプション検査には、女性には特に必要な「乳がん」・「子宮がん」などの検査があります。
VINICE
毎年会社の健康診断を受けていますが、やはりそれだけでは不十分なんですね。
澤先生
そうですね。やはりある程度の年齢になられたら、是非、人間ドックを受けて欲しいですね。
VINICE
ある程度の年齢というと何歳くらいなのでしょう?
人間ドックの適齢期
澤先生
特に色々病気が起こりやすいのが40歳以降なので、40歳を超えたら毎年受けていただいたほうがよいですね。
しかし、出来れば30代半ばになったら、自分のカラダのことを気にして欲しいです。
更にもう少し早い時期、20代後半から30代初めのうちに1度受けてほしいですね。
VINICE
それは、自分のカラダのベストの状態を知るということですか。
澤先生
そうです。早い時期に人間ドックを受けることは、病気を見つけるというよりも、自分のカラダの基準となる状態を知り、将来の比較対象の基を作ることになります。
まだ、間に合う方は是非、今のうちに受けてみてください。
VINICE
私はちょっともう年齢的に無理ですね。(笑)
確かに、ベストな体の状態がわからなくては、どう具合が悪くなったのかわかりませんよね。
ところで、男性と女性では、体の不調を感じる違いや特徴はありますか?
澤先生
一般的に、検査で異常を示す率は、男性の方に多いように思いますね。
女性は更年期を迎える時期に変化がみられ、この頃に体の不調を訴える方が多く、この頃から異常を示す率が増えてきます。
また、女性は、結婚・出産の有無によっても違いがあります。
VINICE
今出産経験のお話が出ましたが、私は30台後半で出産経験がないのですが、それにより注意したほうがよい病気ってありますか?
澤先生
はい、そうですね。出産経験の有無が影響する病気がありますから、そのあたりは知っておかれたほうがよいですね。
そちらは、今後のLessonで詳しくお教えしましょう。
VINICE
なんだかそう言われてしまうと、ドキドキしてしまいますね。
では、そのような病気を見つけるにはやはり人間ドックを受けたほうがいいんですよね。
勤務先などで、人間ドックの補助や、決まった健診センターと提携しているケースもありますが、そういったものがない場合はどうしたらよいのですか?
補助を賢く利用しよう
澤先生
そうですね、人間ドックは保険がききませんから、受けたいものを全て受けてしまいますとかなり高額になり、負担も大きくなります。
基本的に毎年定期的に受けていただくためには、負担は少ないほうがよいですよね。
仕事を持たれていない女性でも、ご主人の会社から配偶者補助が支給される場合もあります。
受診する医療機関は制限されてしまうことが多いのですが、進んで受けてたほうがいいですよ。
1回ではなくて、「毎年定期的に受ける」というのが大事ですから、使える補助があれば積極的に利用し、できるだけ負担の少ない費用で受けられたほうがよいですよね。
VINICE
そうですよね、負担が少ないとそれだけ定期的に行けますよね。
澤先生
国民健康保険の方でも自治体からの補助があったりと、いろいろなシステムがありますから、関心を持って調べて積極的に利用していただきたいですね。
例えば子宮がん・乳がんなど、自治体で行っている検診を受けることもできます。
乳がん検診は市の検診を受けて・・・というように、ワンポイント検診を上手に組み合わせることも一つの方法ですね。
是非、一度、お住まいの自治体に確認してみるとよいと思います。
何はともあれ、「定期的に受け、自分の体の状態を知る」ということが一番大事ですから。
VINICE
はい、本当にそうですね。私も会社の人間ドックに以前行きましたが、毎年続かなくて・・・。
年一回は受けに行ったほうがよいということですよね。
澤先生
ある程度の年齢になりましたら、みなさんに是非定期的に健診を受けていただきたいですね。企業の補助があっても、35歳や40歳以上からと年齢制限があるところが多いです。
逆にその年齢が受けていただきたい年齢ということになります。
VINICE
ここまでのお話をまとめますと、上手な人間ドックの受け方としては
Step1. 20代後半くらいに基準となる状態を知るために1度受ける
Step2. 30代半ばになったら受け始める
Step3. 40歳以降は毎年定期的に受ける
ということでよろしいですか?
澤先生
はい、その通りです。
VINICE
人間ドックの必要性や開始時期はわかったのですが、実際どのくらい時間がかかるのでしょうか。
澤先生
人間ドックのなかでも、半日ドックや日帰りドックと言われるものが一般的で、検査は大体午前中で終わります。
そして当日午後に医師から検査結果の説明があります。最終的に、全部の検査結果を報告書にまとめて送ります。
検査結果を医師が話しますので、よりその方に合わせたアドバイスができるんですよ。
必要に応じて、食事指導や生活指導も行います。
報告書に同じ言葉が書かれていても、書面で読むのと医師から伝えられるのでは、受ける印象が違いますよね。
検査結果によっては、すぐに再検査を、ということもあります。
書面で「要再検査」と書かれてあってもなかなか皆さんすぐには行かないですよね、でも、直接お伝えすると効果は大ですよ。
VINICE
そうですね、目の前で医師から再検査と言われてしまったら、明らかに私だったらその場で予約を入れてしまいますね。
澤先生
人間ドックは、早期発見、さらには予防のためですから、現在自分では健康だと思っている方も、是非受けてほしいですね。
次回は、生活習慣病についてお話したいと思います。
VINICE
はい、わかりました。私健診を受ける計画を立てようと思います。
澤先生、有難うございました。次回も宜しくお願い致します。
生活習慣病って何?
VINICE
Lesson1では、「健診」についてのお話をいただき、健康の維持や病気の早期発見には定期的に診ていただくことが大事なんだなあ、とつくづく感じました。
今回はどのようなお話を聞かせていただけますか?
澤先生
健診の必要性がわかってもらい、嬉しいです。
ただ検診を受ければいいかというと、毎日の生活でも気をつけなければならないことがたくさんあるんですよ。
生活習慣病ってご存知ですか。今回は生活習慣病についてお話したいと思います。
VINICE
生活習慣病ってよく耳にしますよね。具体的に説明をと言われると、ちょっと言葉に詰まってしまうかも・・・。
澤先生、今回もどうぞよろしくお願いします。
澤先生
はい、こちらこそよろしくお願いします。
生活習慣病のことを以前は成人病と言っていたのですが、別に成人特有の病気というよりも,いろいろな「生活習慣」が起因する病気で、最近では若い人にも増えています。
「高血圧症」「糖尿病」「高脂血症」などが代表的で、人間ドックでは生活習慣病を対象とした検査がたくさんあります。
また、がんの早期発見も人間ドックの重要な目的ですが、がんの中にも生活習慣が関係しているものがあります。
生活習慣というと、生活習慣だけが原因と思われがちですが、実際は、その人の体質と生活習慣の両方が関係していて、どちらの影響が大きいかは個人によって違います。
VINICE
そうなんですか。不規則な生活を続けていると病気になってしまうと思っていましたが、やはり体質も関係あるんですね。
澤先生
そうなんです。
人間ドックの問診で家族歴を聞きますが、身近な親族にこういった病気がある方は、検査結果が軽度の異常でも、たとえ正常範囲であっても、将来的には病気になる可能性があるので注意が必要ですね。
いずれにしても、生活習慣を改善することによって、治療や予防が期待できるわけですから、生活習慣の見直しはとても重要です。
VINICE
「生活習慣」といっても、具体的に何に気をつければいいのですか?
澤先生
基本は、食事と運動ですね。
食事は、規則正しく、バランスよく取り、食べ過ぎないよう心がけましょう。
塩分、脂肪は控えめに、不足しがちな食物繊維、ビタミン、ミネラルをきちんと取るようにしましょう。
特に、肥満は多くの病気に影響しますので、自分の食生活を見直し、肥満の解消に努めましょう。
食事だけでは十分ではないので、あわせて適度な運動も必要です。
負担なく続けられる運動がいいでしょう。
また、体を休め、ストレスをためないためにも、規則正しい生活を守るためにも、睡眠はしっかり取るようにしたいですね。
人間ドックを受けて、自分の体や健康に関心を持っていただき、それが生活習慣を見直すきっかけになればいいですね。
人間ドックの生活指導では、自分に合ったアドバイスが受けられるので、気になることは相談してみましょう。
VINICE
食事、運動、睡眠。どれも基本的なことですが、毎日意識して行うとなると、なるとなかなか大変ですよね。
澤先生
そうですね。
続けることが大事ですから、最初から無理な計画を立てないで、自分の生活に合わせて、確実にできることから始めるよう、すすめています。
私自身のことを話しますと、毎日の犬の散歩では、ゆっくり歩くのではなく早歩き心がけているので、時間は長くないのですがその間3,000~4,000歩、歩きます。
そして、体重を毎日測り、増加傾向の時には、間食を控える、アルコールを控えるなど心がけて、急激に増やさないよう努めています。
VINICE
犬の散歩っていいですね。毎日ジョギングやウォーキングをするのは大変そうですが、愛犬と一緒だったら楽しめますよね。
食事、運動のほかには、何か気をつけることがありますか。
澤先生
禁煙もとても大切です。
タバコは、動脈硬化の代表的な危険因子ですが、また多くの発がん物質を含んでいます。
体には様々な悪影響がありますね。
特に若い人はタバコの影響を受けやすいので、未成年の喫煙は絶対避けましょう。
VINICE
ところで、生活習慣と関係して、女性が気をつけないといけない病気はありますか?
澤先生
女性が気になる病気として、
子宮がん、乳がん、骨粗しょう症などがあり、特に子宮がん、乳がんは、早期発見のために検診が大切です。
生活習慣と関係して注意していただきたいこともあります。
これについては次回詳しくお教えしますね。
VINICE
わかりました。澤先生、どうもありがとうございました。
婦人科検診
VINICE
レッスン1・2と色々総合的にお話を伺って参りましたが、今回は女性特有の病気について教えていただけますか。
澤先生、今回もどうぞよろしくお願い致します。
澤先生
はい、よろしくお願いいたします。
女性の皆さんには、特に気になる婦人科健診を中心に今回はお話したいと思います。
婦人科健診の主な内容は、「乳がん」と「子宮がん」の検査になります。
医療的には、「乳がん」は外科の病気ですが、健診では、「子宮がん」とあわせて「婦人科健診」と言うことが多いですね。
VINICE
一般的な人間ドックには無い検査ですから、受けるとしたらオプションになるんですよね?
澤先生
そうですね。当院では、レディースドックと言って、最初から「乳がん」、「子宮がん」、「骨密度」の検査がセットされたコースもあります。
一般の人間ドックに、オプションで一方だけプラスするということもできますよ。
乳がんについて
VINICE
乳がん検診では、具体的にどのようなことをするのですか?
澤先生
はい、
・乳房の視触診
・マンモグラフィ
(乳房X線撮影)
・乳房超音波検査
が主な内容です。
マンモグラフィ
(乳房X線撮影)
乳がん検診というと、視触診と思う方が多いのですが、今は、マンモグラフィや超音波検査を併用した検診がすすめられています。
VINICE
あと、検診を受けるにあたり気をつけたほうがよい点などありますか?
澤先生
まず、生理のある方は、乳房が張っている時期は避けたほうがよいでしょう。触診で判断しにくいこともありますし、マンモグラフィでは痛みを感じるかもしれません。
VINICE
そう言えば、知人がマンモグラフィの検査を受けた時、挟まれてとても痛かったと話していました。
お恥ずかしい話、私は胸が小さく挟めないんじゃないかと思って、恥ずかしくて未だに受けたことがないのですが・・・。
澤先生
ほとんどの方は大丈夫です。よい写真を撮るためには、しっかり挟むことが重要なので、少々の痛みは仕方ないかもしれません。
どうしてもいやだという方は、超音波検査もあります。若い方は、むしろ超音波検査の方がよいともいわれています。
VINICE
超音波って、ゼリーを塗って見る検査ですよね?
澤先生
はい、それです。
マンモグラフィ、超音波はそれぞれ長所があり、両方受けるのがベストですが、どちらの検査も、触診ではわからない早期発見が目的なので、積極的に受けていただきたいですね。
VINICE
そういえば、最近乳がんにかかる人が多いとききますよね。
澤先生
欧米に比べればまだ少ないほうですが、食の欧米化やライフスタイルの変化が影響して増えています。でも残念ながら、検診の受診率はあまり高くないのです。
乳がんの発症には女性ホルモンが影響しているので、出産経験がない、初産が30歳以上、閉経が55歳以上の人などはハイリスクとなります。
しかし、これらのリスクがなくても、乳がんにかからないわけではないので、検診は必要です。
乳がんは他のがんと比べ、自分で発見しやすい病気ですから、自己検診が重要です。
私も積極的に自己検診の指導をしていますが、実際にきちんとされている方はまだまだ非常に少ないのが現実なんですよ。
とにかく『触る』ことが大事です。
乳がんの自己検診
VINICE
自己検診の方法を教えていただけますか?
澤先生
簡単ですので、これを月1回くらいのペースで行ってくださいね。
生理がある方は、乳房が張る時期は避けてください。
生理が始まってから1週間位がよいでしょう。
1.お風呂に入った時などに、
上半身裸の状態で鏡の前に立ってください。
2.目で確認
まずは鏡の前で腕を上げ下げしながら
乳房にくぼみやひきつれ、
左右の非対称がないかまた乳頭にも、
くぼみやただれがないかを目で確認しましょう。
3.しこりを探す
次に4本の指をそろえ、その指の腹で乳房を優しくなでる
・しこりがないか、また乳頭をつまんで分泌物がないかを調べる
・わきの下のリンパ節が脹れていないかもチェック
入浴の際に手にせっけんをつけて行うと、
しこりの有無がよりわかりやすくなります。
≪ポイント≫
特に乳房の上部外側にできやすいので、念入りにチェックしましょう。また、乳房の大きい人は、あおむけに寝て行う方がわかりやすいでしょう。
VINICE
うーん、これなら簡単そうですね。
澤先生
「わからないから」と言わずに、まず『触ってみる』ことから初めてください。
普段から触っていれば、ちょっとした変化でも見つけることができます。
そして、何か変だな?と思ったらすぐ外科を受診して診てもらうようにしてください。
VINICE
本当にそうですよね。自分のカラダですから意識してチェックしていきたいですね。
子宮がんについて
VINICE
次に、子宮がんについて教えてください。
女性にとってはデリケートな検査になので、躊躇してしまう人も多いと思うのですが・・・。
澤先生
そうですよね。
抵抗を感じてしまう方も多いと思いますが、診断のためには必要な検査ですから、是非受けてください。
VINICE
担当の先生を選ぶことって出来るのですか?女性の先生だったら安心しますよね
澤先生
最近では女性の医師も多くなっていますので、検診を受ける施設に、申込みの時点で確認してください。
でも、診察する側は仕事として行っていますから、あまり意識しないで受けていただきたいですね。
VINICE
はい、わかりました。
では、実際にどんな検査をするのでしょうか?
澤先生
子宮がんについでは、細胞診(粘膜の細胞をとって、顕微鏡で調べる)の結果で診断します。
問診、診察がありますので、子宮筋腫や炎症など、子宮がん以外の病気が見つかることも多いですよ。
子宮がんは、子宮の入口の頚部にできる「子宮頚がん」と、子宮の奥の体部にできる「子宮体がん」にわけられます。
かつては子宮頚がんが大半を占めていたので、子宮がん検診といえば、一般的に頚がん検診のことを意味しますが、最近では子宮体がんが増えているので、体がん検査の関心も高まっています。
VINICE
では、両方の検査を受けたほうがいいのでしょうか?
澤先生
まず、二つのがんの違いについてお話します。
子宮頚がんは、性行為によって感染するウイルスがおおきく関わっているので、妊娠・出産経験の多い人、複数の性的パートナーがいる人などに多い病気です。
最近では、性体験の低年齢化にともない、 20歳台に増えています。子宮頚がんは、初期ではほとんど症状がないので、早期発見のためには、検診は絶対必要です。性体験のある方は、年齢に関係なく、積極的に受けてほしいですね。
子宮体がんは、ホルモンのバランスの崩れが影響するので、閉経後の人、妊娠・出産経験のない人に多い病気です。
リスクのある方は検診をおすすめしますが、また早期に不正出血が見られることが多いので、症状を見逃さず婦人科を受診することも大切です。
このように、二つの子宮がんは性質が違いますので、その違いを知って、検診の参考にしてください。
VINICE
わかりました。今度人間ドックを受けるときには、参考にさせていただきます。
今回は「自分のカラダ メンテナンス」について色々と興味深く、また大切なお話を色々といただき、澤先生どうもありがとうございました。
まだまだお伺いしたいお話がいっぱいありますが、また是非機会がありましたら教えてください。
澤先生
こちらこそ、有難うございました。
私たちも、もっと病気の予防や健診について知っていただくために、正しい情報を伝える努力をしなければいけないと感じました。
関心を持ち、正しい知識を得て、ご自分にあった健診を見つけていただきたいと思います。
毎日働いているご自分のカラダにご褒美をあげる感覚で、是非健診を受けてくださいね。
VINICE
ヴィニーチェクラブの会員の方なら、澤先生へ質問ができます。
是非、カラダで悩んでいること・健診で不安なことなどがありましたら、質問をお寄せください。
お断り:今回のネットセミナーは3回シリーズでお送りいたしました
自分のカラダ、メンテナンス 正しい検診受けていますか?
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https://www.vinice.jp/lesson/270/