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毎日に安らぎを!快適な睡眠のために知っておきたいこと

毎日に安らぎを!快適な睡眠のために知っておきたいこと

人間の3大欲求の1つの睡眠。
寝ることは至福の喜びでもありますが、ただ睡眠時間を取れば良いわけ ではありません。
睡眠の質を向上させて快適な睡眠をとるのために、眠りの基礎から寝具 の選び方までお伺いしました。

■Lesson1 眠りの基礎知識

講師:森島 大亮先生

フランスベッド株式会社

ベッドや寝具を販売する若手営業マン。
快適な睡眠をとるために、睡眠を研究し、それぞれの人に合わせた商品の
提案を行っています。主に新築住宅購入者に向けて勢力的活躍中。

フランスベッド株式会社
hp→http://www.francebed.co.jp

なぜ睡眠が必要なの?

vinice
人間の3大欲求の1つに睡眠がありますが、睡眠不足が続くとやる気がでなかったり、集中力がなくなったり、体がだるくなるなどの支障がでてくることを体験された方は多いと思います。それだけ睡眠は体にとって大切なものだと思いますが、睡眠のメカニズムをよく知りません。 そこで今回は、快適な睡眠をとるために眠るときの心がけなど森島先生に教えていただきたいと思います。
宜しくお願いします。


森島 先生
宜しくお願いします。 

睡眠不足だと体に支障がでてくることは、もうお分かりだと思いますが、もし断眠を続けたらどのようになるかわかりますか?
死んでしまうんです。 動物実験では断眠を続けたところ、体調を崩して最終的には死んでしまう事がわかっています。短期的な意味で、これは食事を断つよりも早く死んでしまいます。


vinice
食事よりも睡眠の方が先に体が必要と感じるのですかね。


森島 先生
人間ではなかなか実験することはできませんが、生物にとって睡眠は生きる為に必要不可欠なものだと言えます。 睡眠は脳と身体を休ませるために必要で、脳をよく休ませないと人体の全ての機能がうまく働きません。そして、眠りによって脳が休んでいる間に体の中ではホルモンや免疫機構の細胞の修復、疲労の回復、病気との闘いなどの働きを行なっているのです。


vinice
睡眠不足が続くと体の具合が悪くなることが理解できますね。眠っている間に体の中では翌日の活力を蓄えているのですね。

レム睡眠とノンレム睡眠

vinice
レム睡眠やノンレム睡眠という言葉を耳にしますが、この睡眠の特徴について教えてください。


森島 先生
睡眠は2種類の性質が異なるものから成り立っていることが脳波を中心とした医学的、生理学的な研究から分かりました。

(※)remとはrapid eye movement
(急速眼球運動) の略称
引用元:フランスベッド株式会社
http://www.francebed.co.jp

1つはレム(rem)睡眠でもうひとつはノンレム(non rem)睡眠と呼ばれるものです。(※)
成人は一晩の睡眠の中で、およそ90分ごとにレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しています。ノンレム睡眠は睡眠の深さによってさらに4段階に分かれます。 レム睡眠の役割は主として筋肉のための休息で「ぐったり睡眠」と言えます。それに対してノンレム睡眠の役割は主として脳のための休息で「ぐっすり睡眠」と言えます。
通常は眠りに入るとすぐにノンレム睡眠に入り、睡眠ステージ3から始まります。その後ステージ4に達します。これは睡眠が脳を休息させることを大前提として深い眠りに入った状態を言います。このときの体の内面の体温は下がり、体内の熱を出すために体表面は温度が上がって発汗作用が起こります。実は深い眠りのときが一番汗をかくのです。


vinice
なるほど。寝ているときは汗をかいてなさそうなのに意外ですね。
寝ている間によく夢を見ますが、レム睡眠とノンレム睡眠のどちらで見ているのでしょうか? 


森島 先生
夢は脳が起きていないと見ないので、体が休んでいて脳が起きているときのレム睡眠のときに見ます。浅い眠りのときです。逆に、脳が休んでいて体が起きているときに目覚めると目覚めは悪いです。


vinice
ノンレム睡眠のときですね。では、睡眠時間が短いよりも長い方が良いのでしょうか?


引用元:フランスベッド株式会社
http://www.francebed.co.jp

森島 先生
睡眠の質で言うと、睡眠時間の長い短いは関係ありません。
目覚めに関してはレム睡眠のときに起きると起きやすいです。ノンレム睡眠で体温が下がり、レム睡眠で上がるので体が活動状態なので起きやすいのです。 睡眠時間について歴史的人物を例にだすと、ナポレオンの睡眠時間は3時間だったといわれています。90分を周期として考えると、3時間はレム睡眠のときに目覚めるので理にかなっています。それに比べてアインシュタインは10時間の睡眠をとっていたといわれています。
また、年齢によっても異なり、赤ちゃんは長く、年をとっていくとどんどん短くなりますので、睡眠時間は人によってまちまちです。

脳波についてですが、ノンレム睡眠の脳波はδ(デルタ)波が主です。脳が休息しているので揺らしたりしても簡単には起きません。これが深い眠りと言われています。
逆に、レム睡眠のときには眼球が動いていて、このとき目を開いてみると急速眼球運動と言って、急速に目が動いています。筋肉に緊張は解けてだらりとした状態になります。脳波はθ(シータ)波が主で体が休息しています。


vinice
α(アルファ)派はこのときでていないのですか?


森島 先生
特にでていません。でているかもしれませんが、主にδ波とθ波です。睡眠に入ると波が変わり、δ波はノンレム睡眠のステージ3からで、脳を休ませるときではないとδはでません。レム睡眠のときはθでαに近く目覚めに近いです。


vinice

図を見ると、レム睡眠を何回も繰り返すから1日にいくつも夢を見たことを覚えていることがあるのですね。しかも、起きる間際の夢を一番鮮明に覚えているんですね。 先ほど睡眠は90分周期とおっしゃっていたので、90の倍数で寝るといいのでしょうか?


森島 先生

そうですね。目覚まし時計を使わずに自然に目覚めるのは、体温も上がっている浅い眠りのレム睡眠の終わる頃です。逆に深い眠りのノンレム睡眠中に強制的に起こされると目覚めは最悪です。だから、睡眠時間を決めるときは90の倍数の時間を目安にすると良いでしょう。 体の外観から判断するとレム睡眠のほうが深い眠りに見えるので、レム睡眠も深い眠りだと主張する意見もあります。しかし現在は脳の状態の観察に重きを置いて睡眠状態を判断することになっています。 そして、レム睡眠は古い睡眠、ノンレム睡眠は新しい睡眠と言われています。これは脳の発達した動物ほどノンレム睡眠が多くなっているのです。


vinice
脳をよく使っているから、脳の休息が必要なんでしょうね。


森島 先生
そうかもしれませんね。

心地よい目覚めとは?

森島 先生

引用元:フランスベッド株式会社

http://www.francebed.co.jp

90分ごとに繰り返されるレム睡眠とノンレム睡眠は、時間がたつと深い眠りのステージ3と4の段階は少なくなってレム睡眠の割合が多くなります。 なぜ90分ごとに2つの睡眠が繰り返されるかはよく分かっていないことなのですが、体内時計説(リズム)が有力な説のひとつです。
実は人間の1日の体内時計は25時間なのです。

 


vinice
24時間ではないのですね!


森島 先生
そうなのです。地球の自転周期に合わせた社会生活のリズムは24時間ですから体は無理をして24時間に合わせていて、朝の光が目に入ることでリセットされます。朝日を浴びない人はだんだんずれていってしまいます。 体内時計が25時間なので人間に時計を持たせないで窓の無い部屋の中で生活させると1時間ずつ遅れていきます。眠りに入る入眠時間がだんだん遅くなり、朝起きる時間も遅くなります。朝日でリセットされないと海外旅行でよくある「時差ボケ」が起き、社会生活に同調できず、登校拒否や出社拒否になる「睡眠相後退症候群」等の障害が起こります。


vinice
病気になってしまうなんて・・・。朝日によってリセットすることがとても大切だとわかりますね。


森島 先生

体温も1日の中で周期があります。日中は体温が高く、夜は下がるというリズムです。レム睡眠とノンレム睡眠が繰り返される理由は、深い睡眠は体温が下がった状態で得られるのではなくて、体温が下がっていく過程、ステージが降りていく過程で得られるため、睡眠の途中にレム睡眠を入れて体温を上げてノンレム睡眠のときに体温を下げるというリズムによって深い眠りを得ようとしているのです。このようにすると、睡眠中に何回も発汗作用が起こります。これは体が自然に行なっていることで睡眠中の発汗は大切な働きなのです。


vinice
なるほど。睡眠中の体温の上がり下がりがそんなに大切だとは・・・。


森島 先生
スムーズに睡眠に入ることと起きるタイミングが睡眠の質に関係するのですが、 睡眠時間については6時間以下の人を短眠者、9時間以上の人を長眠者として分けています。短眠者の例として先程話にでましたナポレオン、また長眠者の例としてアインシュタインが挙げられますが、大部分の人がその間に入ります。
しかし睡眠時間の長短と睡眠の質とは直接関係ないと考えられています。長く眠るから良い睡眠とは言えませんし、短時間の睡眠だから悪い睡眠とは言えません。 目覚め感の良い睡眠はノンレム睡眠で十分に大脳の疲れをとり、レム睡眠で肉体の疲労を取ることによって得られます。
また、年齢によって睡眠時間は変化します。赤ちゃんのときは16時間程度ですが、成長するにつれて短くなり成人では7~8時間前後、老人になると6時間前後になります。なお、日本人の成人の睡眠時間は現在のところ少しずつ短くなる傾向にあります。


vinice
睡眠の質を向上させることが必要なことだとわかりました。それには90の倍数の時間の睡眠により目覚めの良い朝が迎えられるのですね。これは今日から早速実践してみたいと思います。
次回は快適な睡眠をとるために、睡眠の質を向上させるにはどのようにすればよいかをお伺いします。ありがとうございました。

毎日に安らぎを!快適な睡眠のために知っておきたいこと
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