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ワインの楽しみ方〜フランス・ボルドーを訪ねて〜

ワインの楽しみ方〜フランス・ボルドーを訪ねて〜

ヴィニーチェクラブとは関わりの深い「ワイン」!
その中でもフランスワインは産地から種類からとても奥が深いと感じる方も多いのではないでしょうか?
スタッフも参加させていただいたことのあるワインセミナーを主宰されている片岡先生が、この秋フランス・ボルドーを訪問されたと伺い、訪問記を交えてワインの格付けなどの豆知識から楽しみ方までお伺いしました。

■lesson1 フランス・ボルドーを 訪ねて 1

講師:片岡 麗子 先生

有限会社 レザン 代表取締役

ワインのソムリエであり、某食品メーカーと共同でワインセミナー主宰し約10数年。今でも熱心な受講者のため、ワインを楽しむセミナーを行なわれています。

■lesson1
フランス・ボルドーを 訪ねて 1

ボルドーワインの格付け

vinice
今回は、ヴィニーチェクラブメンバーも参加させていただいたことのある、ワインセミナーを主催されている レザンの片岡先生にワインのお話を伺います。
先生は、今年9月にフランスのシャトーを周られたとのことで、訪問されたシャトーに絡めてフランスワインの基礎知識から、自分にあったワインの見つけ方・楽しみ方などを伺っていきたいと思います。


片岡 先生:はい、よろしくお願いします。


vinice
まずは、今回フランスに行かれたとのことですが、どんなところを周られたのですか?


片岡 先生

フランスのボルドーの中でも高級ワインを産出するメドック地区を中心に4つのシャトーを訪問してきました。
シャトーマルゴー、シャトーオーブリオン、シャトーパルメ、シャトームートン・ロートシルトです。
目的は、収穫前のたわわに実ったぶどう畑を目の当たりにすることと、造り手の情熱を生で感じたい為で、ほぼ毎年ワイナリーを訪問します。
訪問した内、シャトーマルゴ、シャトーオーブリオン、シャトームートン・ロートシルトは1級の格付けがされているシャトーです。
ボルドーワインは、よく「このシャトー○○は、○級だから・・・」というように評されることがありますが、有名な生産地区ではシャトーの格付けがされているのです。


vinice
どういった格付けなのですか?


片岡 先生
メドック地区の格付けは、1855年にまでさかのぼります。万博に出品したものも含めシャトーに格付けを行い、世界にアピールするイベントの一環として行なったものだったとも言われています。その時、数千もあるシャトーの中から60程のシャトーが選ばれ、1級から5級まで格付けされたのです。

その時の格付けは、今でも引き継がれているのですよ。だからその時1級だったシャトーは今でも1級のままで、やはり有名なシャトーばかりです。
今回訪問した、シャトーマルゴ、シャトーオーブリオン、シャトームートン・ロートシルトの他、シャトー ラフィットロートシルト、シャトー ラトゥールがあり、現在は5つのシャトーが1級の格付けがされています。


vinice
どれも聞いたことはある、有名なところですね。


片岡 先生
ちなみに、シャトーオーブリオンは、メドック地区のシャトーではなかったのですよ。今回も訪問したけれど、少し離れたところにあるグラーヴ地区にあるシャトーなのです。
メドック地区の中で格付けをしようというイベントだったのに、シャトーオーブリオンはその当時でもあまりにも有名ではずせなかったから1級の格付けがなされ、今でもそのままになっているのです。格付けの段階で無視できなかったのでしょうね。

そのシャトーオーブリオンを入れて、当時のメドック地区の1級は4つだけでした。
多くが当時の格付けから変わってない中で、唯一2級から1級へ上がったのが、有名なシャトームートン・ロートシルトなのです。1973年に昇格しました。
もともと「自分たちでは1級のレベルに違いない」という自負を持っていて、「2級の格付けではおかしい」と言い続け、もちろん言うだけではなくそれに伴うワインを作ってきた甲斐があって、昇格したのです。
それは当のシャトーにとっても大変喜ばしいことで、その時記念にワインのラベルを画家に書いてもらうことにしたのです。そのときに描いた画家が、なんとピカソだったのです!


vinice
ピカソですか!?すごいですね!


片岡 先生
それからずっとシャトームートン・ロートシルトのワインラベルは有名な画家に描いてもらっているのですよ。
シャトームートン・ロートシルトは今回訪れましたが、とても格式の高いシャトーで、コレクションしているものがミュージアムで訪れる人に公開されていましたよ。絵画からタペストリー、器など、素晴らしいコレクションでした。


vinice
シャトーを直訳すると「お城」となりますが、フランスのシャトーは元々裕福な方が作っているのですか?


片岡 先生
そうですね。ボルドーのシャトーはもともと貴族の方や銀行家などが始められたところ多いようですよ。
ボルドーワインと比較されることの多いのがブルゴーニュですが、ブルゴーニュのワインはもともと僧侶が作ってきたものが多いのですよ。僧侶が作ってきたワインが一般の方に引き継がれているのです。

 
 
 

vinice
なるほど。おもしろい違いですね!
ちなみに、今回もうひとつ訪問されたシャトーパルメは何級だったのですか?


片岡 先生
シャトーパルメは、格付けとしては3級なのですよ。
格付けがあるくらいなのだから、普通はワインのお値段も比例していると思うでしょう?
1級シャトーのワインは10万、2級が8万、3級は5万と値付けされているととてもわかりやすいのですが、シャトーパルメは3級なのに2級のシャトーのワインと同じかそれより高いワインを出しているのです。


vinice
格付けと値段は違うということですね。


片岡 先生
格付けはあくまでのその時代の格付けとして付けられて確かに現在まで引き継がれているけれど、今の時代の評価はあくまでも取引きされる値段だということですよね。飲みたいと思う人が増えれば値段を下げる必要はないわけですから。
シャトーパルメはそういう意味でとても人気があり、2級もしくは、1級に迫る勢いのシャトーなのです。3級の中では、群を抜いていますよ。
ライバルは「ずばりシャトーマルゴー」とおっしゃっていました。いつもライバルを意識するようにとセラーの壁にわざわざ窓を作って、シャトーマルゴーの畑をにらみつけている(!?)そうですよ!


vinice
格付けだけではなく、そういった話も分かってくると、選ぶのもとても楽しくなりそうですね!
次回は、ぶどうの品種や、違いを楽しむ飲み方などを教えていただきます。

ワインの楽しみ方〜フランス・ボルドーを訪ねて〜
https://www.vinice.jp/wp/wp-content/uploads/2016/12/wine.jpg

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