VINICE
引越しとなると、新しい生活に向けうきうきする気分とは反対に実際はとても大変な作業でやることも多いですよね。
特に仕事を持っている方や育児をしている方は、なかなか時間が取れないケースが多いです。そこで是非、効率の良い引越し方法を教えてください。
田村 先生
まず最初にやることは、“いるもの”“いらないもの”“保留”のものに分けて、荷物の量を減らすことです。
これにより、引越しの準備がよりスムーズに進みます。荷物が少なければ、引越し料金の節約にもなります。“いらないもの”は友だちにあげたり、処分するなどして荷物の選別をしましょう。
VINICE
住んでいるうちに荷物はどんどん増えてしまうものですよね。
田村 先生
実際にはいつか使うだろうと思っても使わないことが多いと思います。基本的に1年以上使わなかったものは処分するなど、ご自身でルールを決めるといいかと思います。
VINICE
まずは荷物の選別が大切なんですね。引越しはいらないものを減らす絶好のタイミングですものね。引越し前は何かとバタバタと忙しく、とりあえず持っていって引っ越してからやろとう思っても、実際はできないものですよね。結局ダンボールのまま押入れの奥になんてことよくあります!やはり、荷造りのときにやるべきですね。
田村 先生
新居は今まで住んでいた家とは収納スペースが異なってくるので、できるだけ新居には荷物を減らして引越しすることがオススメです。引越しの見積りのときにも、これは“持っていく”、“持っていかない”をご指示していただかないと正確な見積りを出すことはできません。 ですから、見積り前に片付けをしていただいて、選別をしていただくのがベストです。
あらかじめご新居の間取りを見ながら、家具を置く場所などをシュミレーションしてみると片付けもスムーズにすすみます。とはいっても、片付けはどうしても遅れ遅れになってしまうものです。
片付けをあまり固く考えてしまうと、引っ越しの10日前、2週間前に慌てて見積りを依頼する…というようなタイトスケジュールになりがちなので、その辺はあまり固く考えずに見積り依頼されたほうがいいですね。ただ、荷物の量が少ないほうが費用は安くなりますので、費用を抑えたい方には早めに片付けをオススメしています。
VINICE
なるほど。片付けなくてはと思いすぎて行動が遅くなっては本末転倒ってことですね。
VINICE
ところで、引越し業者はたくさんありますが、どのように選ぶのがいいのでしょうか。
田村 先生
今はどの引越し業者もホームページがありますので、ホームページをご覧いただくとそれぞれ特徴が分かると思います。特徴を見て自分にあった引越し業者に問い合わせをするのがいいですね。また、一括で複数の見積りがとれるサイトもあります。だいたい3社程度、相見積りをされる方がほとんどですが、その中でご自身の希望に合ったプランを選ぶのがいいかと思います。
VINICE
一括見積りとは楽チンですね。
田村 先生
一括見積りでは一度に10数社の見積もりを取ることができるのですが、それは多すぎますね。3~4社程度に絞ってから見積りをとり、その後訪問見積りをされるのがオススメです。10数社から電話やメールで連絡がくると受け止めきれなくなってしまいます。結果的に分かりやすい指標で比べてしまうと、安いところ・・・となりがちです。
サービス内容より値段が安いだけで選んでしまうと後々後悔することにもなりますので、見積りは3~4社程度をオススメしています。
VINICE
3~4社程度ならじっくり見比べて検討することができますね。ただでさえ引越し前は何かと忙しいのに、10数社からの電話やメールが来たらそれだけで頭がパンクしてしまいますね(笑)
ものの選別の他に見積り前にやっておくことはありますか。
田村 先生
特にありません。お見積もりの段階ではお部屋は片付けずそのままの状態で大丈夫です。ただ、訪問見積りではお荷物の全体量を把握させていただくため、押入れやクローゼットなどの収納場所の中も見せていただきます。引き出しの中までは拝見しませんので、見られたくないものはしまっていただくと良いと思います。
VINICE
訪問見積もりでも、いつものままでいいと聞いただけでも、気持ちが楽になりました。ただ、引越しの時あわてないためにも、日頃からの整理が大切だということはわかりました!
次回はアート引越センターの独自の商品についてお伺いします。
VINICE
さて、今回はアート引越センターの独自のサービスについておうかがいしたいのですが、その前に引越しの基本となる引越しパックに
ついて教えてください。
田村 先生
当社の引越しメニューには、荷造りと荷ほどきはお客様が行い、家具やダンボールの搬送は作業員が行う基本パックと、荷造りから荷ほどきまで全てを当社スタッフに任せていただくおまかせパック、そしてその中間の荷造りは当社に任せていただき荷ほどきはお客様ご自身で行うハーフパックの3つがあります。
VINICE
忙しい方には全てを任せられるおまかせパックは嬉しい商品ですね。
田村 先生
ご予算に応じてお選びいただけるので、お見積の際にお客様の希望パックを伺い、最適なプランをご案内させていただいています。
VINICE
なるほど。では、御社の独自のサービスについて伺いたいのですが、御社のサービスの中で特に興味を持ったのがレディースパックです。ヴィニーチェクラブは女性の会員だけですので、女性のための・・・女性が喜ぶ・・・といった商品は大変興味深く感じます。
では、レディースパックができた経緯や特徴を教えてください。
田村 先生
従来、引越し作業は男性スタッフで行うことが当たり前でしたが、働く単身女性も多くなり、男性が部屋の中に入ることに抵抗を感じたり、衣類を男性に触られたくない、男性には頼みづらいというお客様の声がありました。引っ越しですから部屋が乱雑になるのは当たり前ですが、男性に見られることに抵抗がある女性が多く、そこで生まれたのがレディースパックです。 2001年6月にでき、業界初のサービスとなっています。
VINICE
確かに、できることなら見ず知らずの男性に部屋に入られたり、荷物を触られたくはないですね。しかも女性1人暮らしの場合は、男性の作業員が大勢来るだけでも怖いと思う方もいるかもしれませんね。
田村 先生
そうですね。男性が立ち入れない女性寮ではレディースパックがよく使われます。そして、レディースパックは作業全てダンボールの搬送ももちろん女性が行います。
VINICE
引越しの荷物は重たいですが、女性でも運べるんでしょうか。
田村 先生
単身女性の方は冷蔵庫も小さいサイズのものを使っていたり、箪笥もコンパクトなものを使っている方が多いので、基本的には女性スタッフでも対応ができます。 どうしても女性では対応しきれない場合は男性スタッフも交えて作業します。ただし、男性スタッフは部屋には入らず外で待機し、重たい荷物を運ぶようにしています。
VINICE
男性を部屋に入れないとは徹底していますね。
田村 先生
男性を交えての作業になるときには必ずお客様に了承を得てからにしています。
VINICE
レディースパックの反響はいかがですか。
田村 先生
大変ご好評いただいていますよ。
女性の場合、男性には見られたくない物もありますので・・・。このレディースパックは女性のお客様に気持ちよく引っ越しをしていただきたいと、できたサービスでもあります。
VINICE
他の商品としては、シニアパックというものもありますね。
シニアパックとはどのようなサービスなのですか。
田村 先生
シニアパックは60歳以上の方向けのサービスです。年齢を重ねるごとにどうしても家具や荷物が多くなってしまいがちです。
そこで、暮しの整理士が引越しの前にお伺いし、スケジュールなど引越し全般についてやどう片付けたらいいかをアドバイスさせていただきます。前回お話にも出ました、“いる”“いらない”の判断をしていただくためです。ただ、これはあくまでアドバイスですので
お手伝いというわけではありません。
VINICE
整理整頓のアドバイスを無料でしていただけるとは嬉しいですね。年配の方は物も多いですし、物への執着心も強いように思います。“いる”、“いらない”の判断は最終的には本人が決めなくてはいけませんが、第3者からの後押しがあるのとないのでは全然違いますね。”片付けなくては”と気持ちに渇が入りそうです。
田村 先生
そうですね。お客様の視野も広がります。整理士からアドバイスを受けることによって、やはりこうしたほうがいいのかなと思っていただけるようです。
VINICE
年配の方で戸建てに住んでいたけど子供が独立したからマンションに住み替える方も結構いらっしゃいますが、戸建てとマンションでは収納量があきらかに違うのでそのままの荷物を持っていくと収まりきらない、なんてことにもなりかねないですよね。 ですので、暮しの整理士のアドバイスは役に立ちますね。
田村 先生
レディースパック、シニアパックの他に学割パックもご用意しています。このプランはカーテンを無料でプレゼントするんですよ。
VINICE
御社はお客様のニーズに合わせていろいろなプランをご提供されているんですね。また、荷造りから荷ほどきまで全てをお任せしたい方、荷造りは自分でできる方のプランなど、自分にあったプランを見つけられます。正直、引っ越しにこんなに選べる商品のラインナップがあるとは思っていませんでした。
次回はアート引越センターの無料のサービスについてお伺いします。
VINICE
前回は御社の特徴となる、レディースパックやシニアパックなど、興味深いお話をしていただきました。さて今回は、御社の無料のサービスについてお伺いします。無料のサービスの中で特に気に入ったのが靴下を履き替えるサービスです。ちょっとした心遣いなのですが、それが嬉しいものですよね。
田村 先生
ご新居へ上がるときに新しい靴下へ履き替えるサービスのことですが、サービスというよりはマナーとして、必ず靴下を履き替えています。
VINICE
失礼な話ですが、男性の作業員は靴下がキレイなのかな?とつい思ってしまうので、履き替えていただけると安心です。他のサービスについても教えてください。
田村 先生
当社の無料サービスはいくつもあるのですが、家具や家電を運ぶだけでなくお客様の立場に立ったサービスを常に心がけています。その中で、先ほどの靴下を履き替えるサービス以外にも家具移動サービスは、引越しから1年間お客様の模様替えの時の家具の移動を無料でお受けするサービスです。実際に生活をしてみるとベッドやたんすの位置を変えたいという声がありまして、その際にご利用いただけるサービスです。
VINICE
家族に男性がいる場合は重たい家具も移動することができますが、女性の1人の場合はベッドや大きなたんすの移動は難しいですよね。
田村 先生
せっかくのご新居を傷つけてしまうこともあるので、このサービスはご好評いただいております。
田村 先生
そしてエコ楽ボックスもご好評いただいている1つです。引越しをラクに、エコに、環境にやさしく!ということで開発されました。今までは食器を紙に包んで梱包していましたが、エコ楽ボックスには間仕切りがあり、食器を傷つけずに運べる特殊な資材となっています。エコ楽ボックスなら、梱包の手間なくどんどん食器を入れるだけです。
VINICE
これは嬉しいですね!時短になりますし、引越しの負担もずいぶん軽減されますね。
田村 先生
お子様からご高齢の方まで簡単に梱包をすることができますし、ガムテープも使用しません。
VINICE
通常の梱包の場合は、ダンボールの他にガムテープもたくさん使用しますが、エコ楽ボックスはテープも使わないとは!本当にエコでラクで環境にやさしいんですね。
田村 先生
ご新居に着いてすぐにマグカップを使いたいと思っても1つ1つ包んであるとどこに入れたか分からなくなってしまいますが、そういったことも防止できます。
VINICE
エコ楽ボックスの場合はボックスの数量を見積もるのですか?
田村 先生
レンタルしますので、特に見積もりは必要ありません。引越しの3~4日前にご自宅へお届けして、引越し当日に回収をさせていただいています。当日、力仕事を作業員が行っている間にお客様はエコ楽ボックスの中身を取り出していただき、引越し終了時に作業員が空になったボックスを回収します。エコ楽ボックスは折りたたんでも結構かさばるので、当日の回収とさせていただいています。
VINICE
食器の量が多く、5個では足りない場合はオプションで追加料金をお支払いすればいいのですか。
田村 先生
レンタルは無料なので、2セット目になっても無料です。エコロジーだけでなくエコノミー(節約)でもあります。ダンボールを使わない、ガムテープも使わない、食器を包む紙も使わないので、その分の費用がかかりません。ただ、レンタルは数に限りがあるので、ご確認いただきたいです。エコ楽ボックスはもちろんお好みなので、従来通りのダンボールをご用意することも可能です。
VINICE
なるほど。とにかく手間を減らしたい方、1つずつ梱包したい方と、お客様のお好みに応じて選択ができるのですね。
エコ楽ボックスには種類があるのですか?
田村 先生
どんぶりが入る間仕切り、コップが入る間仕切りなど、様々な形が入る様間仕切りを用意し、組み合わせが自由になっています。
VINICE
間仕切りのバリエーションで、様々な食器に対応できるようになっているんですね。
田村 先生
はい、そうです。2段重ねにして使ったり、縦にして使ったり大きなお皿なら立てて並べるなど、様々な間仕切りがあります。
VINICE
このエコ楽ボックスは他社にはないサービスですか?
田村 先生
そうですね、エコ楽ボックスは当社のアイディアで生まれたオリジナルの資材です。食器だけではなく、靴も簡単に入れられる専用 のボックスもご用意しております。今まで靴は一つ一つ紙で包ん重ねてダンボールに入れていましたが、このエコ楽ボックスなら下足入れのように入れるだけなので梱包が簡単なんです。
VINICE
移動式下足入れですね。
田村 先生
そうですね。エコ楽ボックスは前もってお届けしますが、シューズの場合は当日作業員が詰めています。
VINICE
作業員の方がやってくれるとは助かりますね。
田村 先生
他には薄型テレビを梱包するボックスもあります。
VINICE
テレビにも専用のボックスがあるのですね。このようにしっかり梱包していただけると安心です。
田村 先生
また、ハンガーにかかっている洋服も、当日作業員がハンガーボックスという洋服をかけられるボックスにかけます。ですから、ハンガー収納されている洋服と下足入れに入っているシューズについてはお客様は何もしなくていいのです。作業員も洋服をかけたり、シューズを入れるだけなのでスピーディーに作業ができます。
VINICE
今は洋服をハンガーにかけている方が多いですものね。
ところで、ベッドマットなどの大きいものはどう運ぶのですか。
田村 先生
ベッドマットカバーもあるんですよ。これも当日作業員がベッドマットを包みます。シングルでもダブルでも大きさは問いません。
VINICE
いろんな種類のボックスがあるんですね。これだけでも従来の引越しに比べてお手軽簡単ですね!
ところで、御社では色の異なるテープを用意していただけるそうですが、色分けにはどういった意味があるんですか。
田村 先生
赤のテープが割れ物、黄色のテープがすぐに使うもの、とテープの色を分けておくと荷ほどきのときに分かりやすいんです。
基本的にダンボールには中身を記入していただき、白のテープはその他の物として分けておきます。テープで分ければ使いたいものが入ったダンボールがすぐに分かります。赤いテープなら割れ物なので、上に重い荷物は置かない、黄色のテープのものは取り出しやすいところに置くなど、作業のときにも判断できます。
その他のサービスとしては、近隣へのご挨拶のときに持参する挨拶品としてボックステッシュをご用意しています。引越しは車両を停めたり、作業でご迷惑をおかけするので、ご近所の方へ“これから引越作業でお騒がせします。”という意味でお渡ししています。また、裏がご紹介カードとなっているので、“お知り合いで引越しをされる方がいればご紹介を宜しくお願いします。”
といった2つの宜しくが含まれた挨拶品なのです。
VINICE
これは実用的ですね。
しかも質の良いティッシュはもらって嬉しいですね。
田村 先生
また、家具クリーンサービスといって新居に埃を持ち込まないよう、引っ越し前の家で家具の埃を拭き取って運ぶサービスもあります。
VINICE
キレイな状態で家具を新居に運べるんですね。ふだんの掃除では、棚の裏や洗濯機などの奥の埃は取りきれないものです。でも新居に埃はできるだけ持っていきたくない、と思うものですよね。これもまた、お客様の立場に立ったサービスですね。次回は引越し費用を抑えるコツや引越し前にやるべきことを教えていただきます。
田村 先生
早目に見積りを依頼されることですね。引っ越し日が決まったら、訪問見積りでパックの打ち合わせを行います。荷造りをお客様でやられる場合なのですが、荷造りは思った以上に大変な作業なので引っ越し日まで日にちがあまりないと特に大変ですね。早目に訪問見積りをさせていただくと、お客様自身、ゆっくり“いる”“いらない”、と判断しながら荷造りをすることができます。
ですので、早目のお見積をオススメしています。
VINICE
理想は引っ越し日からどれくらい前にお見積を依頼するのがいいんでしょうか。
田村 先生
基本的には1ヶ月~1ヶ月半前が平均的です。ギリギリまで生活をされているので、ダンボールに直前まで詰められないものもあります。そう考えると、1ヶ月~1ヶ月半くらいがベストですね。
VINICE
ギリギリまで使うものは結構ありそうですね。衣類やタオル、食器、消耗品など…。早くダンボールに詰めたい気持ちはあるものの、前日まで詰められないものがありますね。
田村 先生
ご家族がいらっしゃる方は特にギリギリまで使うものの量が多いですね。3月、4月は一番引越しが多い時期なので、お見積はもう少し早くてもいいですね。
VINICE
一番忙しいのが3月~4月なんですか。
田村 先生
はい、3月下旬~4月上旬が一番の繁忙期です。イメージは春休みですね。お子さんがいる方は学校の入園式、入学式、始業式に合わせて引っ越しされる方が多いので、どうしても集中します。また会社勤めの方はこの時期に転勤が多いですね。会社の転勤となると引越しまで時間がないので特に大変ですね。そして長距離の方は特に大変です。
VINICE
荷造りの順番やポイントはありますか。
田村 先生
荷造りは出来る限り部屋の奥からはじめることをオススメしています。手前からやってしまうと玄関にダンボールが積み上がってしまい、引越しまでの
生活に支障が出てしまいますので、一番奥の普段使わない部屋からがポイントです。
VINICE
荷造りを始めると、生活する空間がなくなりそうですね。
田村 先生
ダンボールは場所をとりますからね。また、新居の見取り図をいただけると、荷物を運ぶときにこの荷物は洋室1などと分かるので作業がスムーズになります。
VINICE
図面を印刷し、部屋に番号を振り、ダンボールにも図面に沿った番号を記入しておけばいいんですね。
田村 先生
そうですね。そうしていただけるとよりスムーズになりますね。
VINICE
今回は引越しの際のポイントを教えていただきました。
最終回となる次回は引越し当日のお話や引越し後のお話を伺います。
VINICE
なるほど。ところで、引っ越しの所要時間はどれくらいかかるのでしょうか?
田村 先生
荷物が多ければ時間はかかりますし、また距離が遠ければ時間がかかるなど、お客様によって異なります。一般的なご家族の引越しの場合、目安としては荷造りがなければ3~4時間で荷物をトラックに積み込みし、輸送し、同じ時間をかけて新居に運び入れるイメージです。転勤の方は移動距離が長いですが、住み替えの方は近くに引越しをされる方が多いですね。
VINICE
確かに、住み替えの場合はエリアを変えずに引っ越す方は多いかもしれませんね。特にお子様がいる方は通っている学校の転校をできるだけ避けたいものですしね。
田村 先生
そうですね。輸送にかかる時間もお客様によって異なります。ご家財が多かったり、立地条件で近くに大きな車を停められない場合などは搬出に1日かかることもあります。反対に、お一人暮らしの少ない荷物のお客様は、搬出・搬入が1時間ずつくらいで終わることもあります。
VINICE
そんなに差がでてくるものなのですね。
田村 先生
以前、搬入のみで5時間かかったことがありました。ご新居のスペースに対してご家財が多く、搬入する際は色々と工夫しながらセッティングする場合にはこのように時間がかかることもあります。
VINICE
5時間もですか!
その方はファミリーで家族の人数が多かったのですか。
田村 先生
お二人暮らしのご高齢の方でした。年齢を重ねるごとに荷物が増えてしまったんでしょうね。
VINICE
最初にお話しいただいた“いる”“いらない”の判別をして使わないものは新居に持ち込まない、というのが本当に鉄則ですね。
田村 先生
今お話したのはレアケースですが・・・。他には道幅が狭く、トラックが家の前まで行けないと運び込むのに時間がかかりますね。他に大変だったことと言えば、立地条件で大変だったことはありましたね。山のてっぺんに新居があったのです。横浜や川崎だったのですが、実は横浜や川崎は丘陵地帯で随所に急な坂があるんですよ。
VINICE
坂道の途中に新居がある場合は車はどこに止めるのですか。
田村 先生
車で行けるところまで行きます。上り坂の場合はトラックの荷物を出し入れするとき、荷物が転がる可能性があるので、バックで止めて安全な状態で荷物を運びます。
VINICE
車が家の前まで止められないと大変ですね・・・。ところで、新居に着き、作業員の方が運びいれているときお客様は指示をするだけですか。
田村 先生
基本的に家具の配置やダンボールを入れるお部屋などをご指示いただくことと、エコ楽ボックスの食器ケースをご利用の場合は当日回収いたしますので、食器を取り出していただくことですね。皆さん結構忙しくされていますよ。すぐ出したいものを出したりされています。
VINICE
そうですよね、シャンプー・リンス・ボディーソープ、食器や洗剤など、当日使う物は結構ありますね。引越しの前と後には役所への提出物や電気・ガス・水道への連絡など様々な手続きがあり、こちらも大変ですね。
田村 先生
そうですね。荷造りや荷解きだけでも大変ですが、さらにやるべきことがあります。引越しの際のチェックリストがありますので、是非こちらを参考に引越し準備をされるといいと思います。
VINICE
引越しが済み、必要な荷物はダンボールから出し生活をしますが、すぐに使わない荷物は今度片付けようと先伸ばしになりがちです。
ダンボールのまま荷物が眠らない方法はありますか。
田村 先生
無理してでもダンボールから出していただくことですね。
ご使用になったダンボールの回収は無料でお伺いしています。お引越しから3ヶ月以内という期限を設けていますので、3ヶ月を目安にしていただくのがいいと思います。ダンボールに入ったままの荷物があると、せっかくの新居がもったいないですよ。荷物を全て出していただくほうが気持ちよく生活ができますね。
VINICE
まずは全て出すことですね!
目の前に片付いていない荷物があれば片付けますよね。
田村 先生
そう言えば、過去に20年前のダンボールがでてきたことがありました。
VINICE
20年前とは!!ダンボールの存在自体忘れてそうですね。でも、前回引越したときのダンボールを開けないまま次の引越しをする方もいそうですが。
田村 先生
いらっしゃいますよ。そのようなダンボールの中身は今まで使っていなかったので、この先も使わないと思うので処分していただく方がいいかと思います。転勤の多いご家庭の自宅に見積りにうかがうと、ダンボールに入っているものは家電などのメーカーの商品だけです。前回引越したときの引っ越し会社のダンボールに入った荷物はありませんよ。
VINICE
引っ越しに慣れているんですね。
田村 先生
2~3年ごとに引越さなければならない方は引越しをしやすい住まい方をされていますね。プラスチックの収納ケースを活用されている方が多く、プラスチックの収納ケースだとそのまま運ぶことができるのです。引越しの荷造りのときにそのまま運べるプラスチックの収納ケースに入れ替えるのも方法ですね。
VINICE
新居のどこに何を置くか、何を収納するかを事前に考え、プラスチックのケースの中に入れておくのが、新居でダンボールから荷物をだして収納する手間が省けて楽ですね。
さて、全5回に渡り、アート引越しセンターの特徴や引越しの上手なポイントを教えていただきました。
引越しは大変な作業だからこそ、できるだけ時短で負担を少なくしたいものです。今回のお話で少しでも楽にエコに引越しができることを教えていただきました。ありがとうございました。
〜あったらいいな、がカタチに!~自分に合った引越しを見つける!
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